まつき

映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!のまつきのレビュー・感想・評価

3.9
まさかまさかの、「親子愛」や「夢を目指すこと」や「平和」といったテーマで、メッセージ性の強い感動作。特に「親と子」に直撃するエピソードが目立っており、映画館を出た時、下手をすると親子の絆が深まってしまうくらい素晴らしい作品なのでは…。

本作から脚本にも参加した妖怪ウォッチ生みの親の日野さん。「世の中のご家族の皆さんにどうしても伝えたいんだ」という想いが透けて見える。ちょっと本当に驚きが止まらない。親子連れのお母さん、ボロ泣きしてたぞ…。

劇場版第1作目である前作では、TVアニメの延長のようなギャグ要素を中心として、アニメ映画らしい1本の冒険活劇だったが、本作はまさかのオムニバス形式。4本の短編と、それが収束するメインエピソードの計5本。

エピソードのそれぞれは、前述のとおりメッセージ性が強く、ギャグが少なめ。アニメファンや子供達の期待に応えられていないのではと心配になるくらい。笑
最終エピソードはクライマックスにふさわしく、前作のような少年漫画的バトルが繰り広げられるため、そこは安心か。

特に4本の短編は、ひねりがほとんどなく、どストレートで解りやすくメッセージを伝えてくる。この実直な作りで、思わず涙してしまう。観る人によってはチープと感じるかもしれないけれど、ターゲット的にはこれくらいシンプルの方が良いと思う。

「お父さんお母さん、子供のやりたいことを本当に理解してあげてますか?」
「子供たちは、お父さんお母さんをもっと信じて、夢を持っていいんだよ。」
「やりたいことをやるには苦労をしなくちゃいけない。辛いけど、応援してくれる存在は必ずそばにいるよ。」
などなど。

親子連れだらけの中、お父さんお母さんは何を思って観ていたのか、気になって仕方がない。

日野さんに、なぜこのオムニバス形式にしたのか聞いてみたい。単に長編にすると前作のように中だるみしてしまうから、テレビアニメのように短いエピソードの集合体にしたかったから、なのか。
それとも、伝えたいメッセージが複数あったから、なのか。

なんにせよ、驚きを隠せない傑作だった。あ、ちなみに、原作ゲームプレイ済み、アニメも少し見てたので、その分楽しめたところもあります。

でも日野さん、本編前のあの販促はやりすぎだと思うよさすがに。笑