Kaoruuun

杉原千畝のKaoruuunのレビュー・感想・評価

杉原千畝(2015年製作の映画)
5.0
とても残念なことに、杉原千畝という人を、この映画で初めて知りました。
こんな人になりたいと心から思う、素晴らしい人物です。

感じた疑問をうやむやにせず「人としてどう思うか」を基準として行動を決断すること、そして実行すること。邪念や不安がある限り、それはとても勇気がいることだけど、実はとても素直でシンプルなことなんだよね。こういうのを正義というのかな。
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終戦70年の節目に作られた映画とのこと。

戦争教育は、ただ戦いの場面をみて、辛い時代の話を聞くだけでは、憎しみや復讐の気持ちを生み出しかねないと思う。それよりも、悲しい結末に至る過程でどんな過ちがあったのか、本当は何が正しい判断だったのかを、冷静に紐解き、杉原千畝のような目で見つめて考えることが大切だと思った。

帰る場所が突如として奪われることも、次に元気で会える保証もなくお別れすることも、私は経験したことがない。

この映画は、確かに戦争の時代の話だけれども、今も、シリアでは祖国を追われて希望の船に命を託して海を渡る人々がいて、福島には自分にはどうすることもできない理由で戻れない人たちがいる。その悲しみ無念さ必死さを感じることができれば、制度云々の前にやるべきことが見えてくると思った。
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ユダヤ人の歴史、ユダヤ教そのもののこと、ほとんど知らないことに気がついた。知らなきゃならないことが沢山ある。

国力のない国が、俄かに流行るとどうなるのか、というセリフに、自国のことを言われているようでドキリとした。