Nobuo

杉原千畝のNobuoのレビュー・感想・評価

杉原千畝(2015年製作の映画)
3.7
ビザ出しまくった人の話ね。
邦画なんですが監督は海外の方、劇中の会話の4割くらいが英語という珍しい映画。
注意しておきたいのがこれ、千畝さん自身の映画であって、千畝さんがビザ発給する映画ではない事。
だからタイトルが杉原千畝なのかな。
もちろんビザのシーンも一つの山場ではありますが。

正直歴史映画って評価しにくいので書き辛いですけど、書かないと忘れてしまうので書きます。
登場人物達の役割もはっきりしてて観やすかったです。
特に助手2人は魅力的!
第二次世界大戦にも杉原千畝が少し噛んでたってのは驚き。
この人ただの領事では無く、その語学力と情報収集力の高さを買われてパイスー的な役割を与えられた凄い人だったんですね。
しかもその原動力は愛国心それだけときた!
そんな祖国LOVEな彼がその知力で祖国を騙し、大量のビザを発給する場面はやはり爽快で感動でした。
結果的に日本は戦争に向かったわけですが、止めようとした人もやはりいたんですね。

そして彼の善意が周りの人に少しずつ繋がっていく様にちょっとびっくり。こんな事があったとは。ペイフォワード的な。

やや地味目ではありますがやはりこういうの観るのも必要だなと思わせる力作。

国を失った人が呟いた
「空を飛べたらなぁ。鳥にだって帰る場所がある。」
って台詞が切なくもグッときて
小雪の
「あなたはまだ、世界を変えたいと思っていますか?」
がグサッときた。

※パイスー=スパイ