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クレヨンしんちゃん オラの引越し物語 サボテン大襲撃のmitakosamaのレビュー・感想・評価

3.5
これも割と良作。
ひろしの栄転で、野原家がメキシコに移住という凄い設定。

今作はみさえがとても強くて心強い。ひろしが単身赴任を決意しても1人で行かせないと家族全員の移住を説得するし、ひろしが1人で危険を背負おうとする時もちゃんと反対する。
力づくで戦う訳じゃなくても、母・妻として全力で家族を守る。そういう姿勢が見えてとても頼りになる。

序盤は春日部のみんなとのお別れ。唯一風間君が素直になれないでいるが、かすかべ防衛隊として涙のお別れ。このくだりが見事な前フリになっている。

メキシコの田舎町まで赴任するが、新種のサボテンの集団に襲われる展開。
これが完全にゾンビ映画のノリ。とりあえず建物の中に避難しての篭城。食べ物等の確保。弱点を探して退治という展開、と基本を抑えた物語構成。

保守的な町長が何かと反対する、というのも実に上手い。生き残った仲間内に足を引っ張るというのもお約束な設定だ。しかも町長には、彼なりの町への愛情があり一概に悪人じゃないこともポイント。

後半の畳み掛けもテンポが良いし、クレしんとラテンなノリがとってもマッチしてる。
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