カワウソ総選挙落選中

小さな世界はワンダーランドのカワウソ総選挙落選中のレビュー・感想・評価

5.0
訳あって、レビューを再掲上しました。

この作品は劇場で3D上映されたものを観たのですが、それが、あまりにも素晴らしくBlu-rayを購入して毎日44分間観ている訳です。
私はたまたま家族が3Dテレビを無理やり購入したおかげで3Dで観ているのですが、その撮影技術の高さから、テレビ画面から1メートルくらい森や砂漠が拡がって見えます。
これを観ていると猫がテレビに寄って来るのですが、猫が完全に森や砂漠の中に居るように見えてしまう凄さです。
何枚か3Dの映画を買いましたが、これはピカイチです!!!

ネタバレにせず、驚きを奪わないように作品の説明をしていきます。

物語の主人公は2匹います。
森で暮らす生後2ヶ月のシマリスのサイモン。
砂漠で暮らす生後3週間のスコーピオンマウス。

【森のシマリス】
彼ははじめて迎える冬の為に、巣穴にドングリを集めます。
ドングリが樹から落下するのを待ち、小さな口に大きなドングリを詰め込んで、少しずつ少しずつ集めて行きます。
これは毎日積立をして、将来に備える人間の姿のようです。
ようやく冬支度に必要な量集めたドングリを、事もあろうに自分より強い先輩リスに奪われてしまいます。
それもサイモンの留守を狙って泥棒をする狡猾さを持つ嫌なヤツです。
やがて鉢合わせたサイモンは、呆気なく負けてドングリを奪われてしまいます。
このままでは死んでしまう、仲間の骨が横たわる恐ろしい森の夜、自分の20倍の大きさもあるフクロウに襲われて命からがら巣穴に逃げ帰るサイモン。
そうまでしても戻って来ないドングリ。
さて、小さなシマリスサイモンの選ぶ道とは……?

【砂漠のスコーピオンマウス】
最初はグラスホッパーマウスと呼ばれる彼等。
しかし、母親ネズミが大きなサソリを仕留める場面で入るナレーションが素晴らしくて血が滾ります。
「人間をも殺すサソリをも仕留める小さなネズミ、彼等はその脅威の力を持つことから、かつてこう呼ばれていた『スコーピオンマウス』」
母親ネズミを放り投げるほど巨大なサソリを鋭い牙で仕留めて、お腹を空かせた子供達の元へ帰る母親。
モシャモシャ食べる子供たち……それに呼応するように、安穏な生活を捨て自立の道を選ぶ若いスコーピオンマウス。
安全な巣穴の外を全く知らない彼が経験する世界は、危険だらけの恐ろしい世界です。
華氏140度の灼熱地獄から、大雨で襲いかかる濁流。
知能が高くチームで狩りをする3羽のハリスホーク。
絶体絶命の危機を乗り越え、彼はある晩2つのアタマを持つムカデと対峙します。
ムカデは彼の倍もあり、鋭い攻撃を仕掛けて来ますが、彼等スコーピオンマウスは目を護る為に、目を閉じたままで闘うのです。
人々が脅威の力(スーパーパワー)と敬意を表する能力がまさにこれです。
強敵を倒し、自分のテリトリーだと咆哮する姿をカメラは下から捉えます。
それは文字通りのTINY GIANTです。

私は怪獣映画が好きで、ゴジラやガメラを一般人よりはよく観ますが、この作品に登場する動物達は怪獣のようにパワフルだし、何よりも全てCGを使わないホンモノ!です。
BBCearthとピクサーが創り上げた脅威の映画を、もっと多くの人知って欲しくて、レビューを書き直しました。