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グローリー/明日への行進のTSUBASAのレビュー・感想・評価

グローリー/明日への行進(2014年製作の映画)
3.6
これは先週見た『それでも夜は明ける』
の主人公であるソロモンノーサップ
に是非捧げたい作品だなと
思いました。

キング牧師を中心とした
選挙権を獲得するまでの話を
描いたもの。
あれ、そういえばいままで
キング牧師の映画化てなかったん
だなと気付かされました。
調べたところ、どうも親族が
映画化を拒んでたようですね。
なのでこれが初の映画化。

キング牧師は英語の教科書にも
出てきて、いわずもがな
I have a dream のスピーチが有名。
ただし、断言しておきますが
このスピーチは今作では
出て来ず。。
副題からわかる通り行進、
つまり数百人の黒人の行進を
していくことにより、徐々に
選挙権を獲得していく過程を
描いたものです。
そこには暴力があり、たくさんの
人がなくなります。
黒人の奴隷の歴史は
大航海時代の開幕とともに始まり
以降、アメリカが独立をしても
プランテーション栽培などで
奴隷制度は南部で色濃く残りました。
それを描いたものが
2014年アカデミー賞の
『それでも夜は明ける』
これは僕がオススメする一品の
一つでもありますが、この話が
南北戦争の始まるおよそ19世紀半ば
を描いていて、かたやこの作品は
20世紀半ば、1960年代の黒人問題
を描いています。
なので実は関連性があります。
『それでも夜は明ける』で
誘拐されて自由黒人であった
ノーサップが奴隷になって苦悩して
いた当時から100年後、キング牧師
という一人の人物を中心に、
ついにここまでくるのです。
これにて黒人奴隷から差別、解放
の歴史を映画を通して
みることができるようになりました。

恥ずかしながらまだ僕は
見てないのですがおそらく
『リンカーン』を観ることにより
今作と『それでも夜は明ける』の
間にあたる、奴隷制度撤廃のことが
わかるはずです。
そして奴隷制度はなくなったが
差別は未だに存在し、それを
完全ではないにしろほぼ打ち消した
過程を描いたのが今作かと思います。

さて、こんだけ書いた割には
個人的には行進とスピーチ以外
はあまり集中してみれなかった
のが正直なところ。
もちろん悪い作品ではないです。
黒人の負の歴史の最終章
としてみておくべきです。
ただ、自分としては、
バスの席の問題、ローザパークス
の一件から、キング牧師暗殺直前
までを描いてほしかったです。
そうすれば『ガンディー』に似たよ
うな構成になったのかと思います。

だけれども伝記映画として
十分これからも名を残すかと
思います(*^_^*)
自分としては傑作とまでは
言えませんが、観てて損はしない
一本です。