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グローリー/明日への行進のtransfilmのレビュー・感想・評価

グローリー/明日への行進(2014年製作の映画)
4.3
黒人差別の人権運動家といえば、マーティンルーサーキング牧師とマルコムX。学生時代の頃、U2が好きでよく聴いていて、この二人の名前を知るようになったのはそれがきっかけ。この二人の活動の詳細を知ってるわけではなく、名前と、黒人差別に対する抵抗方法の違い- キング牧師は非暴力主義、マルコムXは強行手段をとる。- くらい。
マルコムXといえばスパイク・リー監督が撮った伝記映画があるけど、キング牧師の伝記映画といえば?、、僕自身が観た映画の中では思い当たるものがありませんでした。
ようやくこの映画で、「キング牧師」の映画と出会えました。

この映画を観た限りだと、キング牧師は、人々を扇動する演説の上手さ。そして行進&デモ運動をホワイトハウスへ結びつける政治的手腕に長けていた人のように思う。
でも、それだけだと、一流であるがよくいるありきたりな指導者だと思う。
個人的には、橋の上の行進シーンでキング牧師がとった行動こそが他の指導者とは異なる、"キング牧師"ならではの点だと感じた。この場面、キング牧師はどちらの道を行ったとしても、なんらかの危険がある状態だったと思う。(現に、映画の中でも非難されていた)
正解なんてないんじゃないか・・と思える状況にいる時は、人間はある程度感性に従って決断しなければならない時だと思う。橋の上のシーン、キング牧師の選択はひょっとすると目的達成が遠のく行動だったかもしれない。
でも、あのときそういう選択をしたことこそがキング牧師の感性であり、これだけ歴史に名を残すことになった要因なのではないかと思う。

プラカードを抱えて行進する人間を動かすものは、憎しみではなく、情熱だと思う。
この映画はキング牧師の伝記映画であり、アメリカの歴史であり、かつてアメリカのセルマという町で巻き起こった人間の情熱を描いた映画だと思う。

エンドクレジットの曲が最高で、エンドクレジットだけ何回も見直してしまいました。その後itunesで買いました:D

お勧めです!