Aya

グローリー/明日への行進のAyaのレビュー・感想・評価

グローリー/明日への行進(2014年製作の映画)
3.9
アカデミー賞ノミネート作品なのに、日本での劇場公開が恐ろしいほど早く終わったので、見に行けなかったの(T ^ T)

タイトルはやはり「セルマ」のまんまにしてほしかったな〜。
(邦題の「グローリー」は主題歌。最初気付かなかったし!)

キング牧師といえば、同時代に武闘派で知られたマルコムXと比較されることも多いですが、これは暗殺まで行かないとこがテーマからぶれない作り。

黒人が使う「Negro」とそれ以外の人が使う「Nig〇r」を細かく使い分ける演出が丁寧。

今回のお話は「魔の日曜日」から発した行進。
3回あるのですが、最初の迫害っぷりがすごい。
老若男女問わず本当に殴ってるように見えるし後ろから踵を狙って転ばせたり、とか本気度がものすごい伝わる。
しかも馬に乗った保安官が鞭でバッシバシ倒す場面なんて全く人として見てないよね・・・。
人間以下の扱い、それを見て愕然とする白人(のみ)の差込描写はちょっとあざとい気も。
でも実際そうだったんだろうなぁ。
他人事だったんだろうなぁ。

結構KKKが頻繁に映るとこも時代を感じました。

二回目の行進で警備隊が道を開けた時、私は一瞬分かり合えた!と感動の涙を流したのですが、明らかに訝しがっているみんなの顔を見て、あ・・・そんな簡単なもんじゃないんだコレ・・・ととても怖くなりましたね。

我らがディカプリオで名を馳せた(?)J・エドガー・フーバーからの脅し浮気テープを奥さんに突きつけられて、下手くそにごまかしたとことか最近の「マンデラ」と似てるのに、そこは、卑怯か!と思ってちょっと良かったw

大統領相手の政治的駆け引きが見事。冷静に見えて交渉は断固強硬姿勢。
ジョンソン大統領いろんな人といっぱい会談してるけど暇なの?それとも尽力しただけ?

見せ場の演説シーンはかなり抑えめの演出。
「貧乏な白人が自身を慰めるために口にする、劣った黒人でなく白人であること、それだけでもましなのだ」と。
下には下を。
日本の部落問題に似ていますね。

この映画とにかく名言が多いです!(字幕だれ?!劇場で見逃すとコレ調べるの大変なんだよな・・・配給に電話するしかない)

キャストがいろいろ感慨深くてw

主役がね!あいつなんだよ!「ペーパーボーイ 真夏の引力」で最悪の出世欲の塊外道を演じたデヴィド・オイェロウォ(発音できね!)
この人確かイギリス人でBBCのテレビ映画「スモール・アイランド」にも出てましたよね?

カンバーバッチさんの嫁を寝取ってたw
いまもうこの年代の黒人俳優では一番イケイケですよね。

奥さん役のカーメン・イジェゴが超美人だったよ!

そして「クリード チャンプを継ぐ男」のヒロイン、テッサトンプソンも出てましたねー!

個人的には「ショート・ターム」の内気ラップ少年(魚育ててた子)マーカス役「パージ:アナーキー」に「ストレイト・アウタ・コンプトン」でのスヌープ役(顔が長いとこ以外似てないw喋り方やライムはだいぶ似せてきてるw)のキース・スタンフィールド!!
1991年生まれって・・・。

「スノーデン」(本人が出てる方じゃなくて、ジョセフ・ゴードン・レヴィットさんが演じる、オリバー・ストーンの方)も2016年公開で楽しみですね〜!

あ、コモンとオプラ・ウィンフリーさんも出てたw