とぽとぽ

グローリー/明日への行進のとぽとぽのレビュー・感想・評価

グローリー/明日への行進(2014年製作の映画)
4.5
正直、これがどれだけ凄い映画かは分からない。ただ、圧倒されて胸打たれることは間違いない。心をかきむしられる。見た目からキング牧師にそっくりなデヴィッド・オイェロウォの演技は圧倒的。演説は感動的。至極全うな抗議・人権を取り戻すための抵抗の50マイルを歩くのか?最後には希望の種が蒔かれる実に意義深い作品。いいエンディング。

全ての教育現場で見せるべき作品。公民権運動の生々しさが詰まっているよう。当時の愚かで傍若無人な白人共の凝り固まったあまりに幼稚な価値観は見ていていつも苛立ちを覚え、歯痒くなるばかり。そして今なおそういう価値観を持って生きる保守と言われる自惚れ上がった人々が平然といるのも胸糞が悪くなるばかり。何故、お前らが声を張り上げ苛立てたるのか。何様のつもりか。見ていて不愉快極まりない卑怯ものたち、お前たちが一番イカれてる。当時の白人の憎悪が全く理解できない、したくもない。肌が白くなかったら生まれてきただけで罪ですか?
「潔白なアメリカ市民などいない」肌の色は関係ない。
またしてもちゃっかりPLAN B。いや、むしろ本作ぐらいから賞レースに絡むような、人種問題に目を向けたドラマを製作するようになったブラピの製作会社。けど、12 Years A Slave『それでも夜は明ける』も『ムーンライト』もどこか賞レース向きな臭いがする。つまりサミュエル・L・ジャクソンが不愉快になるような。ぼくの好きなキース・スタンフィールド君がやはりいい。ティム・ロスのこと嫌いになる。ジョバンニ・リビシの頭のハゲさせ方!
Selmaを『グローリー』とか、Hidden Figuresを『ドリーム』と同じようなタイトルの付け方。確か本作、日本ではビデオスルーだったっけ?だとしても、もうちょっとどうにかできなかったかな。相変わらず安直極まりない日本の宣伝。
勝手に関連作『アラバマ物語』『マルコムX』『ガンジー』『ミシシッピーバーニング』『グレート・ディベーター』『ハリケーン』『フェンス』『ミルク』『パレードへようこそ』
TOMATOMETER99%、TOMATOMETER86%
Fueled by a gripping performance from David Oyelowo, Selma draws inspiration and dramatic power from the life and death of Martin Luther King, Jr. -- but doesn't ignore how far we remain from the ideals his work embodied.
1%の否定的レビューは保守的な連中かな?それか逆に本作から微かに製作における白人の都合を感じ取った鋭く良心的人々??後者であってほしい。
平均評価を8.7/10、批評家の総意を「デヴィッド・オイェロウォの心を掴む演技に勢いを得て、『グローリー/明日への行進』はマーティン・ルーサー・キング・ジュニアの生と死から感動とドラマティックなパワーを引き出している――と同時に、彼の業績の湛えた理想から我々がいかに遠いところにいるかを見落とすことがない」
とぽとぽ

とぽとぽ