イチロヲ

女番長 感化院脱走のイチロヲのレビュー・感想・評価

女番長 感化院脱走(1973年製作の映画)
5.0
少数の仲間と一緒に矯正施設を脱走した不良少女(杉本美樹)が、偶然知り合った強盗犯(渡瀬恒彦)と共に逃避行を繰り広げる。東映の女番長(スケバン)シリーズ第5弾。

端的に言うと、杉本美樹&渡瀬恒彦がボニー&クライドになる作品。杉本美樹の仲間たち(叶優子、伊佐山ひろ子、大森不二香、須藤リカ)が溌剌とした演技を披露してくれるため、仮初の自由を横臥している感覚に浸ることができる。

杉本美樹と伊佐山ひろ子の邂逅が注目点となるが、個人的には大森不二香(「華麗なる追跡」で天津敏に強姦される少女)に興味が引き寄せられる。背伸びしたがる年頃の女子を痛々しく表現しており、フレッシュなヌードも披露してくれる。

物語展開が先読みできてしまうけれど、女囚ものとアメリカン・ニューシネマの組み合わせが刺激的であり、観賞後の満足度が高い。この時代のエクスプロイテーションの中では、フェイバリットに入れることができる。
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