近藤健太郎

クラッシュ・ダイブの近藤健太郎のレビュー・感想・評価

クラッシュ・ダイブ(1997年製作の映画)
2.2
潜水艦映画にハズレ無し、

この名言が今作にも当てはまるのか?午後ローで既に始まっていたので、急いで録画した。みたことも聞いたこともないタイトルだったが「潜水艦映画だぞ」と、天からの声が導いて、結局は最後まで見てしまった。

タイトルロールから見始めたので、最初の設定がわからなかったが、どうやら主人公は特殊部隊上がりの原子力潜水艦設計士だそうだ。
なんとツッコミどころの多い役どころであろう。おそらくこの男はテロリストと戦える知識があり、ラストで潜水艦を劇的に助けるのであろう!と思いながら観ていた。
しかし、皆さんも言ってるあっけないラスト前、この男が設計士らしいことをやったのはミサイル投棄だけだ。乗組員たちを助けるのも爆弾だ。おそまつ!
ラストに至るまでに設計士としての役目は果たしているが、それもテロリストたちと戦いながらである。ご都合良すぎ!

そうそう乗組員!どこから手に入れたのか変なガスに眠らされ、閉じ込められ、コックピットでハプニングが起きるたびに、こっちも大変なんだよーって画面が切り替わるが、ただアップアップしてるだけのアングルにクソ演技で草。アーミーらしからぬ!

潜水艦同士の撃ち合いもデコイ頼り。せっかく、仲間を撃たなければ自分が殺されるってナイス設定が根幹にあるのに、両艦ともデコイだーっ!の一点張り。
テロリスト側は卑怯とも畜生とも言え、もっと心理戦を展開して欲しかった。もったいない。

序盤にヤラれて殺られる乗組員も、お前そんなんでやられる??足腰使えるだろ?
つーか殺される意味??
思えば結構早い段階でなんとも言えないB級感が漂い始めたなあ。

だいたい救難信号がキャッチされるまで、大嵐の海原で命の危険を感じながら潜水艦を待っていたテロリストたちにも草が生える。

潜水艦ってあんな武器を格納してるの?ってくらい出てくるし、艦内を跳弾もせずに穴も空けずにガンガン撃ちまくる。そして全て同じSE(効果音)…そこは少し変えようや。。。

とにかくこんな映画に気づけば長文レビュー、最後までちゃんと観たし寝なかったし!
やはり、潜水艦映画にハズレ無し!!

それはそうと…本作クラッシュダイブの一年後に作られたクラッシュダイブⅡと言うものがあり、主人公は一緒!?でストーリーも似ており本作のシーンを流用してるとか…

なんでそんなことするのか?
まるで町外れの食堂のラインナップでさほど人気ないメニューを、隣町の定食屋がそっくり真似しました!!「クラッシュ目玉焼き定食Ⅱ」みたいな…