NEWYORKO

ディオールと私のNEWYORKOのレビュー・感想・評価

ディオールと私(2014年製作の映画)
4.2
ファッション好きなら是非見ておきたい1本!

ラフ・シモンズがChristian Diorのクチュール デザイナーに就任した初のコレクションを追ったドキュメンタリー・フィルム。

ラフ・シモンズの実力は認めつつ、華やかさとドラマチックさが求められるクチュール・デザインにミニマリストの彼が抜擢された時は、私も首をかしげたものだけどこの映画を見てやっと納得が出来た!

彼自身はスケッチを書かず、インスピレーションを得た材料を集めてチームがそれを具現化していく。出来きあがったデザインをアトリエの職人が形におこし、ラフが仕上げの厳しいレビューをしていく。最近のデザイナーってこうしてデザインしていくんだなんて、とても参考になった。

そしてこの映画を見てよくわかったのは、クチュールはデザイナーのアイデアだけで成り立つわけでなく、後ろでデザイナーのイメージを形にしてくれるお針子職人さんたちがいて初めて作品が出来るんだなということ。

クチュール初体験のラフには、ディオールでデザインするということは、とてつもない挑戦だったんだなってわかって、コレクション当日、プレッシャーのあまり涙を流してる彼の姿は胸が私も痛くなった。

最近はセレブにべったりで、メディア活動ばかり目立つデザイナーもいるけど、ラフはそれとは正反対で人前にでるのが苦手な控えめな人だったのもなんだか好感を覚える。

ラフの仕事、人柄、アトリエの様子を知るとディオールのコレクションを見るのがまた楽しみになった。