香

ディオールと私の香のレビュー・感想・評価

ディオールと私(2014年製作の映画)
3.8
既製服を作っていた彼が、オートクチュールを率いることになった、その重圧と、チームメンバーとの軋轢をどう乗り越えるか。それは、各人がどれほど人を信頼出来るか、信頼できる環境を作り上げるかにかかっている。それをこの映画はとても強く表していた。チームの上に立つ人は、偉いのではない。ただ、やりたいことを提示し、指揮する人であるだけだ。彼が決して"リーダー"などという言葉を使わなかったのも、その精神を良く表している。
音楽の挿入のタイミングも良く、素敵な映画だった。
香