箱蛙

秘密 THE TOP SECRETの箱蛙のレビュー・感想・評価

秘密 THE TOP SECRET(2016年製作の映画)
2.5
2016/08/10 (TOHOシネマズ府中)

漫画が原作の映画が多い中、自分がもともと大好きな作品の映画化作品を観るのは実は初めてで、いろいろ覚悟してのぞみましたよ。。。

のっけから主要キャラがまったく違う人物像で登場し、作り手から「原作とは違うんです!これは映画『秘密』ですから!」と宣言された感じ。うん、これはこれではっきりしていて好ましい。

けれど、やはり原作を知っているということが映画を楽しむうえで足かせになってしまうものなのだなぁ。映像自体はとても力を持っていて、役者たちも熱演しているし、音と音楽の使い方も過剰と引きの対局を行ったり来たりしているのが効果的だった。

もし、原作を知らなかったらもっと楽しめただろうか?
それは言っても詮無いこと。

更に詮ないことを言うと、原作の持つ魅力は残念ながらこの映画には無かった。あったのは、死者の脳内記憶を映像化できるという設定の引用だけ。2つの事件を無理やり繋げてしまったことですべてが薄まってしまったんじゃないだろうか。なんだかいろいろもったいない。

ラストシーンにはあの映像が来ると察しがついたので、さあ、映画屋として渾身のラストシーンを見せてくれ!と思ったのだけど……これもまた薄まってる感が否めなくて残念。うー。

原作を知らずに映画を観た人が、原作を読破した時の感想を聞いてみたい。あと、原作者である清水玲子氏の感想も気になるけれど、それよりこの映画を企画した人の真意も聞いてみたい。

自分にとっては、他の映画とは違う、難解じゃないのに落とし所が見つからない映画でありました。