MRIで死者の脳から生前の見たものを映像として映し出し、殺人事件の捜査を行う機関「第九」を舞台にした同名漫画の映画化作品。
第九ってベートーベンかよとずっと思ってたけどそっちの第九は一度も流れませんでした(大晦日に大合唱するアレね。私好きよ。)
「科学警察研究所 法医第九研究室」の通称だそうな♪
主に被害者の脳から殺された時の映像を映し出すわけで、それだけでショッキング&胸糞になることはわかるな？
この映像が、当人の主観が入るから見えてる幻覚もそのまんま見えるし、鮮明であるものの不気味な音や全体的に暗い映像であるため、さながらバッドエンドしかないホラーゲームをプレイしているかのような恐怖感がありました。
この監督、やたらと照明というか色彩を弄り過ぎてしまうきらいがあると思うんだけど、今作ではおおよそそれがうまく作用していたかな。
近未来SF×殺人捜査とか大好物でしかないと、開始30分くらいは画面に噛り付いて観てたんですよ。
頭切って脳みそ丸出しにしてそこに色々ぶっ刺して接続するので、それまでの過程もわ〜ぐろい〜(´▽`;)☆でもそれもまた良し？みたいなね？
捕まえた被疑者がエロ動画ファイル2テラ分所持してるとか笑わせてくるしね笑
(オマージュってかまんまシャイニングの血ドバァシーンあったw)
しっかしまぁ長い！
恐らくは原作漫画(私は未読です)の要素ムリヤリつめ込みまくった結果こんなことになったのでしょうね。
一つ一つの事象が未解決なまま次から次へと新要素が出てきて、うまく終わらせることもなく全投げしたラストの謎のしあわせ映像の蛇足感すごい。あれが設定や世界観の良さ、そこまでの役者の頑張りをガラガラと崩してみせたとどめでしたよ。
ツッコミどころは多かったけど、一つ不思議でならなかったのは、何故「第九」の存在を公にするの？被害者目隠しされてても脳潰されてもそこで終了なんだから、絶対秘密機関でないとダメじゃん。
そしてなんでドラマにしなかった？
絶対ドラマの方がいいやん。
急な展開を作り出すために作られたとしか思えないオリジナルキャラ大森南朋もドタバタ騒がしいし(おっさーーん暴走するなってーー)
縦軸となるサイコパス殺人鬼の登場時間が長すぎる。
おまけに魅力に欠ける。
苦しみ戸惑い怒り叫ぶイケメン3人が見られるのが一番の良ポイントです笑！
生田斗真はドラマ「花ざかりの君たちへ」から見たことなかったけど、とても真摯に役に向かってるなと思いました。
岡田将生は翻弄される真面目主人公キャラからそろそろ脱却して欲しいところ(引き出し多いんだからもっといろんな役をやらせてあげて)
松坂桃李、かわいかった〜☆
演技力あるなと思いました♪
というかこの3人顔似てる。
イケメンだから顔バランスの黄金比が近いのかな？
栗山千明をずーーっと菜々緒だと勘違いしてて、「菜々緒髪短いのかわいいやん…」とか思ってた笑
栗山さんは良くも悪くも二次元的だった。台詞の言い方がアニメぽいのがちょっと…笑
ドラマにしていい監督・脚本家がつけばもっと化けたであろう作品。残念。
レビューを拝見すると原作ファンの方が多いので、いつか原作読みたいな！
