メイプルわっふるG

秘密 THE TOP SECRETのメイプルわっふるGのレビュー・感想・評価

秘密 THE TOP SECRET(2016年製作の映画)
3.0
死んだ人の脳をスキャンして記憶を映像化し、難事件の謎に挑む特別捜査機関「第九」。
原作コミック未読。『攻殻機動隊』や『PSYCHO-PASS』を現代日本の警察内に落とし込んだ感じ?

キャスト陣、モチーフ、ともに好みで楽しめる。ただ、登場人物たちの現在と過去・事件や出来事がやたらと多いのでドラマの方が良かったのでは?とも。150分近く掛けてなお設定や展開の疑問がそこかしこ。1本の映画に詰め込むよりも1話1話じっくり見たかった内容。

とはいえタイトル前のプロローグだけでヤバい顔が勢揃いで期待が膨らんだのは間違いない。
安定の立ち位置の前野朋哉さん。ほんとこういう役には引っ張りだこ。次いで大倉さん、大森南朋さん、平山祐介さんと、問題しか起こらないという面々。

他にも桔平さんやリリー・フランキーさんが出るなら死屍累々は約束されたようなもの→反故にされた!と勝手に噴飯。

木南晴夏さんには別な意味でハラハラさせられた。ボケ発言とか変なポーズとかしてしまわないかって。コメディでしか見たことなかったけれど真面目な役もあったんだね。

美しい監察医・栗山千明さん。だだっ広いガラス張り施設で過去バナ聞く真剣なシーン。なんだけど、好奇の視線やこの後の噂が大変なことになりそうだと心配。

猟奇殺人鬼・吉川晃司さん。金髪ヅラ疑惑。どれだけ勾留されているか不明だけれど伸びた黒髪部分なし。

天才エリート・岡田将生さん。しょっぱなから頭でっかちなウンチクでベテラン刑事をイラつかせ、前任の先輩方を「あの連中とは違う」呼ばわり。こっからの成長譚ってアピールなのだろうか。

警察庁麾下にありながら正式な機関と認められずお偉いさんから無期限凍結扱いされた「第九」。
いやでもね。最先端の技術と設備、それを機能維持させる予算、優秀な人員たちと、めっちゃ恵まれている。
広いブースに物凄い設備機器。頑健で贅沢な室長の個室。
任務外の独断行動で瀕死、手術、入院、リハビリと長期離脱しても変わらず在籍扱い。国家公務員だから?

ちなみにナンバープレートが「新宿PPSまJG65」とか「品川NPAたTP33」とか。近未来という設定アピールあり。
作中で『マルコヴィッチの穴』に言及したり『シャイニング』ばりの赤い洪水があったりするので、まるっきりの別世界ではない模様。

memo
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2020.10.04 ひかりTV