メロス

母と暮せばのメロスのネタバレレビュー・内容・結末

母と暮せば(2015年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

上映後、おろしたてのハンカチが冷たくなってしまいました……。
原爆の落ちたシーンで、まわり中が光って、インク瓶が熔けていく様子、浩二たちの「えっ…?」という反応。そして次の瞬間、爆風や爆音、飛び散る破片。実際のことはわからないけれど、その描写がすごく怖かった。一瞬にしてみんな消えてしまった。
死後、母のもとへ戻ってきた浩二が、明るくおしゃべりなのがさらに涙を誘う。つらい。でも、笑ってしまう場面も結構あるのが、意外だった。
キャラクターとしては、上海のおじさんがすごくよかった。

物語の後半、母伸子が、浩二の元恋人・町子に対しての感情を、初めて浩二にぶちまけるシーンが印象的。伸子の人間らしさが爆発したというかんじがして、きれいな部分だけではなく、そうしたリアルな感情を表現していることもとても心に響いた。
ラストは二通りほど予想ができるように思うが、私が「こうだったら少し救われるような気がする」と思ったほうの終わりかただったので、よかった。
あることがきっかけで時は止まってしまったように思えても、それぞれに与えられた時間は、容赦なく進むことを感じさせられた。