結湖

母と暮せばの結湖のレビュー・感想・評価

母と暮せば(2015年製作の映画)
3.4
母のリクエストで鑑賞。
後半から泣きっぱなしでした。
そもそも原爆で失った息子がその三年後に突然、亡霊となって母のもとに現れるって話なので、結末としては2パターンしかないと思うんですよね。
まぁ、話の中盤ぐらいまでくるとなんとなくそっちだなってのが見えてくるんですが、それに至るまでがちょっと長かったです。
母・伸子(吉永小百合)は敬虔なクリスチャンで心優しく、上品で芯の強い女性。原爆で死体すら見つからない息子・浩二(二宮和也)を諦める決心をしたその日の夜、ひょっこりと姿を現す。「元気だった?」と尋ねる母に「僕はもう死んでるんだよ、元気もなにもないよ」と笑う息子。
この息子って理想の息子すぎて本当にファンタジー。母親に楽をさせたいと医者になろうと勤勉で、優しくて美しい彼女と将来の約束もしてる。優しくて母親想いの明るく楽しい息子。ファンタジーでしょう。
全体に優しくて幻想的な映画なんですが、所々にぎょっとする怖い演出があったりして、それは直接的には描かれていない戦争の悲惨さを表現しています。
古い映画のイメージを上手く使っていて、良き昭和の時代を思い起こさせる懐かしい映画でした。
2015/12/11:TOHOシネマズ新居浜