ゆっけ

母と暮せばのゆっけのレビュー・感想・評価

母と暮せば(2015年製作の映画)
4.0
1945年8月9日、長崎に原子爆弾が投下され3年経ったのち、亡くなった息子が亡霊となって母の前に現れる話。

言うまでもなく、吉永小百合、二宮和也、黒木華の3人が素晴らしいです。吉永小百合さん演じる母親の丁寧にときにしたたかに生きている感じがとても感じがよく、二宮さん演じる息子も話好きで陽気な役はこれまた観てて明るくなるほどよかったです。黒木華さんはもう日本映画に欠かせない女優さんですよね。素朴だけど芯があり、そして愛らしい。この映画で思わず涙したシーンが2点あったのですが、その2点はともに黒木華さんが絡んでいるシーンでした。(レコードの所と、生徒と付きそって少女の父の安否を確かめた所)
あ、加藤健一さんのキャラも好きです。

『母と暮せば』というタイトルで、最終的に母目線になっていたのは残念でしたが、原爆投下の日を白黒で描かれる冒頭は引きこまれます。そして原爆の恐ろしさが脳裏に焼きつく一瞬の出来事。インクが入ったガラス瓶が一瞬で消え去る姿を見て原爆というものの恐ろしさを感じました。

長崎は1549年にザビエルが布教してからキリスト教徒が多いので、当然そういった描写は多くなります。ラストの合唱は、理解はできますが個人的に少しやりすぎかなと感じてしまいました。

ファンタジーの演出はいまいちかなと感じましたが、過去への回想の画面偏移は自然で好きでした。

ちゃんぽんも食べたくなる映画。