男飯

母と暮せばの男飯のレビュー・感想・評価

母と暮せば(2015年製作の映画)
2.7
8月の暑い日。9日午前11時2分。長崎医大で講義を受けていた主人公、福原浩二(二宮和也)は突如投下された原爆によって亡くなってしまう。跡形もなく消えてしまった浩二の死を受け入れることの出来ない母伸子(吉永小百合)だったが、浩二の三年忌の夜にようやく「浩二は死んでしまった」という現実を受け入れ、そのことを浩二の遺影に向かって語りかける。

すると伸子一人のはずの家に自分以外の小さな物音が響く。「誰かいるの?」と問いかけると「僕だよ」と懐かしい声で返事が聞こえる。振り向くとそこには死んだはずの浩二の姿があった。

驚きもせず「やっと会えた」と嬉しがる伸子。こうして幽霊となった浩二との奇妙な同居生活が始まる。






この映画は基本的には創作物だけど、たまに戦争映画顔負けのリアルな描写が織り込まれていて怖くなる。特に冒頭。大学の講堂で浩二が被爆するシーンは一瞬なのに凄くリアルで憂鬱になるほど原爆の怖さが伝わってくる。

母は徐々に痩せていき、最後は浩二が…。ちょっと怖い。この結末は色んな解釈が出来て色々調べてからまた改めて観てみたい。
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