もうやん

母と暮せばのもうやんのレビュー・感想・評価

母と暮せば(2015年製作の映画)
3.7
ひさびさに山田洋次監督作を観た。
どことなく懐かしい色合い、風景、空の色。
現代の鮮やかな色合いとは明らかに違う日本の敗戦後のくすんだような色合い。
まるで昔の映画を観ているようだった。
終戦の頃はもちろん存在すらしていないが、見事に終戦後にタイムスリップさせてくれる。
そして登場人物の人間味を色濃く浮かび上がらせてくれる。
物語は浩二(二宮和也)が長崎の原爆で亡くなるシーンから始まり、決して明るい話ではない。
恋人の町子(黒木華)との回想や、浩二の母(吉永小百合)との思い出がいろいろと回想される。
そして死んで時間が止まってしまった浩二と、生きて三年を費やした母と町子、これからをどう生きるかを考え始める。
吉永小百合のお母さん、ニノ、黒木華、やっぱりいいなぁ。
三人とも山田洋次監督の映画にぴったりハマる。
特に吉永小百合さんは日本の宝です。
もうやん

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