D坂にある蕎麦屋の主人の自殺死体が見つかる。
しかし名探偵・明智小五郎とその妻・文代は他殺ではないかとみて独自の捜査を開始する。
明らかになる蕎麦屋の主人と古本屋夫人・悦子が不倫関係にあった事実。
そして古本屋夫人につきまとう謎の男・郷田。
情欲の嵐が吹き荒れる中、やがておぞましくも哀しい事件の真相が浮かび上がる。
江戸川乱歩没後、50周年記念作品。
名探偵・明智小五郎が蕎麦屋の主人の自殺事件の真相を追う。
当時の雰囲気をうまく再現した美術と、祥子(妖しい雰囲気がいい)と木下ほうか(怪しい雰囲気がとてもいい)に救われているが、正直あまり面白くない。
「雰囲気」だけの映画で脚本不在。
配役が好みならそこそこ見れるかもしれないが、物足りなさ満載であることは否めない。
マゾ、のぞき、近親相姦(?)とヘンタイのてんこ盛り。
エロというか変態ばかりの話になってた。
別に祥子が脱いだからどうよ。
しかも、明智が「名推理」をしたとは全然思えないんだが。
あと、台詞が聞こえない。
何言ってるかわからない。
ボソボソした台詞がかなり聞き取りにくいので字幕が欲しい。
しかし、いかにも大正末期っぽいモノトーンの雰囲気で貫かれ、物語は全く面白くないのにどっぷりと作品の世界に浸ることができた。