ラッキーマウンテン

無垢の祈りのラッキーマウンテンのレビュー・感想・評価

無垢の祈り(2015年製作の映画)
4.0
冒頭のガンガンした音楽を聞いてから、あぁ見るんじゃなかったと後悔。
最後の慟哭までひたすらに見るんじゃなかったと後悔しながら見た。
それでも非常に興味深くて良い映画だった。
暗い映画は見慣れてるほうだけど、久々に引き摺る一本だった。
気分悪いけどこの感じが最高。
心が綺麗でピカピカしてる人には見ないで欲しい映画。

主演の女の子は見事なまでに演じ切っていたけど、精神を病んでないか心配。
大人たちの演技も素晴らしい。父親の先天的鬼畜っぽさが自然すぎて怖かった。
今思うと、他の子供が出てこないのも主人公の孤独さが印象付けられてて良かった。まぁ出てたとしても孤独なんだけど…。
所々に入るあの演出はギョッとしたけど、そういうことね。気持ち悪さも含めて素晴らしい。

一点だけ、先生もサツも無能か!と思ったけど、見て見ぬふりをしたらいけないのは我々一般市民も同じなんだよなぁ…。
現実が一番苦い。