トッド

無垢の祈りのトッドのレビュー・感想・評価

無垢の祈り(2015年製作の映画)
3.9
金属音と少女の叫び声がトラウマになる映画でした。

BBゴローさんが素晴らしい怪演だと聞いて興味本位で観に行ったのですが、心のダメージ想像以上でした。

まず、主人公のフミが一切救いがない。
下校シーンから始まり、初っ端から変なおっさんにイタズラされてそれだけで気分が悪くなり、家に帰ったら義父(BBゴロー)が母親(下村愛)に暴力、そのあと義父に入浴を強要されぶたれながら説教じみた言葉の暴力。

とにかくこんな毎日です。

ある日近所で連続殺人のニュースを見て、興味をもったのか殺人現場へと足を運ぶ日々を過ごすのですが、そこでもフミが普通の子供とは違う精神状態ということが伺えます。

そして途中からある"アイテム"が出てくるのですが、それが出てきたときに合わせて金属音のするBGMが流れてるんですが、それが僕にとってトラウマレベルに嫌悪する描写でした。

もちろん人体解体描写もありますが、この作品はそれだけで終わらない映画です。

ラストシーンのフミのセリフが耳に残り、観終わってもしばらくどんよりとした気分になるのでこれから観られる方はある程度覚悟が必要かと思います。(特に子供のおられる方)

原作は未読だったので帰りに売店で買おうかと思ってましたが「あのトラウマが蘇るのか…」と思ってしまい買うのをやめてしまいました。
でもいつかは買って読もうかと思ってます。

鋼鉄の精神をお持ちの方、無類のBBゴロー好きの方にはオススメです‼︎
トッド

トッド