みんと

陽だまりハウスでマラソンをのみんとのレビュー・感想・評価

3.7
人生100年時代を生きるヒントが詰まった作品だった。

妻と老人ホームに入居したオリンピック金メダリストの元マラソン選手が再びフルマラソンに挑戦する姿を描く人間ドラマ。

老人ホーム問題は勿論、夫婦愛や家族の介護の難しさ…と、現実的で辛い部分を盛り込みつつも生き方とか締めくくり方とか、誰もが避けて通れない問題を明るい映像と希望で包み込み、そして投げかけられた。

施設を運営する側の苦労も分かる。
介護に直面した子供の気持ちもわかる。
だからこそ、誰が正しくて誰が正しくないかではなく単純に答えが出ない社会問題として考えさせられる。

ただ一方で、やはり今作の最大のテーマは“人生を最後まで諦めない”ということ。

続けることだ
止まったら、負けよ

予想外に社会派な側面を持ちつつも、ポジティブなパウル爺ちゃんと劇中の言葉に背中を押された。夫婦愛には涙した。

そしてラストは純粋に感動させられた。
みんと

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