Akiyoshi

トランスフォーマー/最後の騎士王のAkiyoshiのレビュー・感想・評価

4.9
「究極のゴリ押し」
カオスすぎる。詰め込みすぎだ。美味いもんと美味いもん一緒にしたら最高に美味いもんになんじゃね?的なカツカレー理論を映画でやったら油を切っていないバカでかいカツが、肉ばっか入ったカレーの上に乗って出てきたんだ。

そう、これはそういう映画。
そもそもトランスフォーマーにストーリーや整合性を求めてはいけない。めちゃくちゃだから面白い世界。ド派手なバカ映画だから最高。

映像革命が怒涛の勢いで感覚に衝撃を与えた。観客をついて来させない。いや、ついて来いと言わんばかりの高速カット割りの連続。余韻に浸る暇もない、完全ルール無視での観客vsマイケル・ベイの決戦だった。

「犠牲なくして勝利なし」
我々はある意味、時間を犠牲にして映画を楽しんでいる。そんな中、その貴重な時間にカオスになるまで密度の高い高カロリーなカツカレーを提供する大ボリューム感は贅沢すぎるのかもしれない。胃はもたれますが(笑)

そんな映画をIMAX3Dで体感してきちゃったんだから視聴カロリーが凄まじい。バカすぎて圧巻でした。キングオブバカ=マイケル・ベイ。

中身(味)としては、過去の伏線を回収したりシリーズファンにとっては嬉しい内容。人類の歴史にトランスフォーマーが関わっていた。というストーリーから始まり、オートボットのリーダーであるオプティマスがいなくなった世界が描かれます。そして地球に帰還するオプティマス。だが、その姿は以前のオプティマスではなかった……。

地球にやってきたトランスフォーマーと人間との繋がりは1000年以上前から始まり、独立戦争、ナポレオン戦争、第一次世界大戦、第二次世界大戦などの歴史のターニングポイントに実はトランスフォーマーが深く関わっていた。しかし、それらは各時代の権力者によって封印され、隠し続けられていました。という前置きの後に、地球にシリーズ史上最大の危機が迫ってくる。地球の守護神であったオプティマスが人類に刃を向ける。地球を破壊するために帰還したのだ。

見飽きたとか言っても、毎度毎度迫力に驚かされる。大味な内容にもね(笑)

今回超絶観たい!と私がなったのは、予告で出まくっていたドラゴンのようなトランスフォーマー。「ドラゴンストーム」とんでもなくカッコいいじゃないですか!

他にも個性的なトランスフォーマーたちがたくさん!

バンブルビーは、ついに自らの「声」を手に入れ!?そして名シーンも!

さらに新トランスフォーマーである情緒不安定な執事オートボットであるコグマン。時間を止めるホット・ロッド。スターウォーズでいうR2D2、BB8的なスクィークス。また、恐竜型トランスフォーマー・ダイナポットのミニ版たち……かわいいんだよなぁミニダイナポット……。

相変わらず、変形シーンには男の胸を熱くさせる何かが存在する。バラバラになったバンブルビーがくっついたりする新たな変形シーンには驚き。また、空・地・海を舞台としたロケーションの数々や世界を巻き込んこんだ終末感も良かったと思います◎

多くを語ろうにもこのバカさ加減を伝えるには是非ともIMAXへ!IMAX3Dへ!最高の映像体験でバカになってこい!

最後になりますが、シリーズ1〜3作目へ楽曲を提供し続けたバンド・LINKIN PARKのvocalであるチェスターが亡くなりました。2作目リベンジの主題歌である「New Divide」をずっと聴き続けてきた身としては、本作を観てる最中にもLINKIN PARKが頭をよぎっていました。

ありがとうチェスター。

So give me reason
理由が欲しい
To prove me wrong
僕の過ちを証明するため
To wash this memory clean
この想い出を洗い流すための
Let the thoughts cross
思いをよぎらせて
The distance in your eyes
君の瞳の中の距離
Give me reason to fill this hole
この穴を埋める理由が欲しい
Connect the space between
この間隔をつなげるための
Let it fill up to reach the truth and lies
嘘と現実に届くように満たしてくれ
Across this new divide
この新たな境界線を渡って

忘れない。
Akiyoshi

Akiyoshi