エクストリームマン

トランスフォーマー/最後の騎士王のエクストリームマンのレビュー・感想・評価

2.7
This planet IS hell!

結局アーサー王は誰だったの?

※以下ネタバレします。多分

昨今のアーサー王熱は何なのかよくわからないけど、マイケル・ベイが映画にぶち込んでるってことは、流行ってるのは間違いなさそう。

毎回「真実」を上書きしてるから、もう後出しで何でも言えるじゃねーか、としか思わないよね、このシリーズ。このシリーズのストーリー部分を真面目に追ってる人がどれくらいいるかは知らないけど。ついにG1、2010の世界を抜けてその後のシリーズからキャラとか引っ張ってくることにしたらしい。クインテッサとかユニクロンとかヘッドマスターとか。クインテッサとか、前作でも小出しにしてたけど。でもその要素のどれもを上手いこと繋げようとか、そういう気はマイケル・ベイにはサラサラないので、統御されない情報の塊が延々並置されていって終わる。まぁ、いつもの通り。地球がユニクロンでしたって、それ今後地球粉々に破壊するってこと?なかなかアヴァンギャルドではあるけど……。

前半出て来るイザベラとか、その他スクラップ場に潜伏してたオートボッツたちが後半の展開に絡む必然性がなさすぎて凄い。そもそも、前半に出ていたビリーは、前半でもまるで活躍していなくて、出す必要すらなかったんじゃないかと思うけど。基本的に足し算で映画作るから、余計な要素が山積みになるのかな。冒頭でイザベラとキャノピーの死別描いといて、あの短期間でイザベラがTRFを許せるようになるとは思えないよなぁ。不要な憎しみの種をまいて、回収がおざなりなのもいつもの通りか。

マーク・ウォールバーグが演じるケイド・イェーガーが、TFに浸り過ぎて、何が起きても全く動揺しない謎の冷静キャラになってて面白かった。登場2作目で早くもジョン・マクレーン感。ヒロインのヴィヴィアン・ウェンブリー (ローラ・ハドック )、ミーガン・フォックスっぽかったな。化粧かな。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のメレディス・クィル役(ピーターの母親)でしか知らないけど、こんな感じじゃなかった気がする。ヒロイン、文系の博士3つくらい持ってる設定だったけど、そのどれかが活かされることは最後までなくて(「古代ケルト語だ」ってセリフはあったけど、それはね……)、完全に今回のキーアイテム:ヤバイ杖の一部以上の役割は担ってなかった。というか、そもそも巨大ロボ同士の戦争に人間が絡む余地なんてそんなにない筈だから、ケイド・イェーガーみたいな化物じみた動きしないと、話に食い込めない。

本編観てるだけじゃ12体の騎士ロボが合体してドラゴンストーム(キングギドラのパクりみたいな三つ首のドラゴン)になるとかわからないよね。他にも、有名無名を問わず、ディセプティコンもオートボッツも問わず(今回はディセプティコンだけだけど)あっさり殺されるのも、なんだかな。特に今回(毎回か?)はメガトロンの扱いが酷くて、完全にクインテッサのパシリでしかなかったのが哀しい。