ダース米田

ハンガー・ゲーム FINAL:レボリューションのダース米田のレビュー・感想・評価

3.5
ついに始まる革命戦争!!
変わり果てたピータの姿を見たカットニスは覚悟を決め、キャピトルを解放する反乱軍のシンボル「マネシカケス」として君臨。
カットニス自らが前線へと赴き、命をかけた最後の戦いが始まる…

カットニス達はキャピトルへと進撃するが、そこには数々の死のトラップが待ち受けていた。
仲間達は次々と倒れていき、心が締め付けられるカットニスだったが、死んでいった仲間達の意志を無駄にしないためにも、苦しみながら前進を続けていく。
しかし、この革命に秘められた意外な真相も見え隠れすることに…


ついにハンガーゲームシリーズ完結です。これまでは「バトルロワイヤルのパクリ」だの「ゲーム始まるのが遅い」だのと偏見的な酷評も少なくありませんでしたが、今作は前3作とは作風がやや異なり、そんな酷評も吹き飛ぶ見事な作品となりました。

カットニスの心情を中心に描いてきた過去作とは違い、今作は「支配国家に立ち向かう反乱物語」としての特色をより大きく打ち出した作品となっています。
アクション要素は急増し、迫り来る危機を次々と乗り越えていく等、スケールが非常に大きいのが特徴。
もはや「殺しあいゲーム」な要素はどこにもなく、最終章に相応しい壮大な反乱物映画としての印象でした。

また、反乱を起こしてそこで終了とならなかった部分は個人的には好印象。
スノー大統領の下でゲームの駒として扱われたことと、
コイン首相から半ば強制的に反乱軍のシンボルとして祭り上げられたこと…
この両方の支配に対する答えが出されていた所は良かったです。

しかし、作品としての特色を大きく打ち出した反面、キャラクターの描き方に関しては全4作品の中では一番物足りない印象でした。
展開が速い分、カットニスの心理描写はどうしても急ぎ足になってしまった感があり、終盤の展開は少し残念(--;)
前作で心が壊れてしまったピータに関しても、明らかに後半は描き方が不足している。
とは言え、映画の総合的な評価としては、個人的には今までで一番良かったと感じました。

本作のテーマは「真の自由」。
恐怖による圧政で国民を虐げてきたスノー大統領を倒そうと立ち上がるものの、大切なのはその後の未来世界のこと。
人として同じ過ちを繰り返さないためにも、全てを背負ったカットニスが選んだ最後の選択は必見です!!