おおさこ

ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲のおおさこのレビュー・感想・評価

3.5
このハンガリー映画はカンヌ国際映画祭「ある視点」のグランプリとパルムドッグをダブル受賞。メディアの評価は『鳥』『猿の惑星』を引き合いに出しつつ高かったようです。
意思の疎通が出来ず理解不能な相手が襲いかかってくる・・・。相手にどんなイメージを重ねるかによってこの映画の見え方もだいぶん違ってくるでしょう。EUの一つとして移民問題も投影しているかも知れません。

タイトルは犬の目から見た人間はまるで神のようだ・・・。神の象徴として白人が用いられるが果たして神は白人なのか・・・?といった監督のメッセージが込められているそうです。

250匹のワンちゃんが大行進・・・じゃなくて大反乱を起こすクライマックスは圧巻です。しかもノーCG!そこへ対峙する主人公リリのカッコよさ。どんな相手であっても同じ目線に立ってしっかりと向かい合う、そうしなければ理解し合う事は出来ない。リリの眼差しに教えられました。