nagaoKAshunPEi

ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲のnagaoKAshunPEiのレビュー・感想・評価

4.0
雑種犬に課税が掛けられるという設定のハンガリーで起こる、怒れる犬たちのリベンジムービー。

前半では、雑種犬というだけで課税が掛けられるので、疎まられたり、捨てられたり、街裏で人知れず倒れていたり、野良犬たちが独自のコミュニティを作っていたり、野良犬が捕まえられて、闘犬にさせられて無理やり戦わされたりと、人間のエゴでひたすら淘汰される犬たちの姿が映し出される。
その「淘汰される犬」と「淘汰する人間」という構図が完全にひっくり返る後半は、カタルシス満点で、今まで 横暴を働いていた人間たちがひたすら駆逐されていく。

ラストシーンの人間と犬は、対等に扱われるべき同じ生き物ということを示唆する場面は素晴らしくて、エンドロールの余韻も最高に良かった。

人間より犬のほうが演技上手い、というサミュエル・フラーの『ホワイト・ドッグ』以来の犬映画だった。