真っ黒こげ太郎

ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲の真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

3.8
何やらお話が面白そうで、興味が湧いたので観てみた。

何といっても犬の演技力、スゲェ!w
本作は何といっても、犬の演技がすごい。一つ一つの表情にしっかり感情が見えるのがスゴイ。船の汽笛に思わず驚くシーンとか、本当に驚いているようにしか見えない。
後半、犬たちが反乱を始める場面も臨場感がある。そこでもたくさんの犬たちがまるで感情を持ってるかの如く動く。
闘犬のシーンや警察との闘いのシーンなんかどう撮ったんだろう。

また話も面白い、2人が引き離されてからのドラマはドキュメンタリータッチな淡々としたトーンながら、話のメリハリが丁寧で話に引き込まれた。
ラストでは不思議な切なさを感じた。(人によっては投げっぱなしと捉えられかねないが。)

派手なパニック物ではないし、淡々とした描写は賛否が分かれそうだけど、犬の演技や静かながら引き込まれる物語が良かった。

面白いって言うより興味深い映画だが、気になる方は観てみてください。
ただ結構エグイ描写も多いので、見る際には注意。

※今作に出演した犬はなんと本当に施設に預けられていた犬たちなんだそうです。更に今作に出演した犬は全てに数多の飼い手が名乗りあげ、無事引き取られたそうです。 よかった…。 何かホッとしました。