NORIDAR

ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲のNORIDARのレビュー・感想・評価

3.5
野良犬どもに贈るレクイエム

飼い主から引き離され野良犬となってしまったハーゲン。度重なる苦難の末、処刑寸前の仲間達と共に人間への復讐を決する…‼︎

お話がどうこうというよりもまずは数々の名演技を見せつけたお犬様方に拍手を贈りたい。
昨今CGで作り込まれた表情豊かな動物達が横行する中リアルな顔と演技で見せつけてくるビジュアルというだけでも賞賛に値する。
250匹もの犬の大群が街を駆け抜ける絵力たるや!これを観れただけでも大満足!

ただ盛り上がる後半までのハーゲンの苦行がハードすぎて犬好きは辛すぎるシーンの数々…。数珠繋ぎでどんどん酷い目に合いスレて行く主人公にこちらのメンタルも削られて行く。
ある場面では完全にジャンゴと重なる胸糞シーン。


ラストショットではもう鳥肌級の素晴らしい絵!
"少しだけ時間をあげよう…"
この言葉には映画が幕を閉じた後の展開を感じさせてとても苦しくなった。
ハーメルンの笛吹き少女となって街の子供たちをさらって終わる事を祈ろう。

飼い主との胸熱描写がもっとあったら涙腺は間違いなく決壊しております…



鞄の中の書類を撒き散らすわんこが1番萌え
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