シネマ5454

ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲のシネマ5454のレビュー・感想・評価

2.7
リアルに描くことって、やはり大事ですよね?
って言う作品に感じました。

物語はすごくシンプル。
犬版ナウシカです。
王蟲を犬に置き換える。
ナウシカだけ王蟲の怒りを鎮められるの、なんでだろう=信頼って大切!って話。


本作!描こうと思えばアニメでもいいし、当時の技術でもCGでいけます。

けど、リアルにこだわった。

冒頭。
牛の解体シーンがあって、なかなかガッツリ見せてくれます。


我々が日常食べているもの、をリアルに始めに見せる。作品に込められた想いの意思表示だったと思います。

その根底があるので、数々のシーンが(少女と父親の生活、犬の調教など)生々しく描けていた気がします。

ただ、リアルが一番、と思考停止もしてない。

クライマックス!犬、走ります!めちゃくちゃ沢山走る最大の見所のシーン。

これこそ、賛否分かれると思います。
怒りの行軍なんですが、ワンちゃんたち。その感情、理解できるのでしょうか?


正直、動物に、そこまでは求められない。数十頭の犬全てを怒らせて走らせる、なんて無理です。
作り手もそこは承知してたのではないか、と思うわけです。

けど、じゃあCG使うしかないんですか?

そもそも表現するって生のものだったわけで…。

何でも最新の技術に頼るの?それ、大切なものを置き去りにしてない?

「リアル=現実、生身」

技術が日進月歩している今、一回立ち止まって、考えましょう、というメッセージがあったように思います。

必見、とまでいかないのですが、今の時代に、見ておく価値のある一本と思いました。