小一郎

恋人たちの小一郎のレビュー・感想・評価

恋人たち(2015年製作の映画)
4.2
良かった。ポスターの「それでも人は、生きていく」の言葉通り。生きる気力、勇気をもらった。

三者三様のどうしようもない状況。そのどうしようもなさの描き方、迫力、演技が凄い。緊張感とリアリティに引き込まれる。

妻を通り魔に殺害された青年、夫にモノのように扱われているように見える主婦、ゲイであるが故、妻子を持つ片想いの人に疎まれる弁護士。

でもどうしようもない。それぞれが想いをよせる人に救いを求めても、どうにもならないという現実。

この映画の好きなところは、そういうどうにもならない現実を3人の主人公たちが、それぞれに突き詰め、飲み込んでいくところ。これぞ人生の真実じゃないのか。「メシ食って、笑っていればなんとかなる」。それでいいんだ人生って、と思える。

主演3人のトークショー付きで見たけど、いずれも監督に対するリスペクトの強さを感じた。この監督の他の作品も見たくなった。