どーもキューブ

恋人たちのどーもキューブのネタバレレビュー・内容・結末

恋人たち(2015年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

橋口監督の流れゆくものとみずと人たち

PG12指定。原作、一部編集、脚本、監督橋口亮輔。

ぴあ出身、人間対人間の衝突にこだわり、性にからめとられた男女を写し続けてきた寡作だか、毎回確実な感情ドラマを熱情的にぶつけてくれる橋口亮輔監督。

「ゼンタイ」、ぴあ入選作以外は、すべて鑑賞しているお気に入り監督さんです。

橋口作品おさらい。

今ともった火は、微熱、それともあなたにむけての火。袴田くんのさまよい「二十歳の微熱」

ぴあスカラシップ、浜崎あゆ出演であとで密かな裏人気。僕は、教室でシンドバット「渚のシンドバット」

おとことおとこが、恋に落ちそこに、おかしな女性がくわわれば、、、。同性愛と恋にもがく大好きな「ハッシュ」

うちら夫婦のぐるりってさ、いったいどういう言い争いなのよ。リリーさんと木村さんの夫婦ぐるり喧嘩「ぐるりのこと」

そして7年ぶりの本作。新潟シネウインド初日。大勢のお客様とダッシュ、ハッシュ、ぐるりんこと鑑賞してまいりました。




とつてもとってもよかったです!物語一切解説しません。そのままを感じてほしいから。


もうね、はっきり言うと完全、

主役に見えない素人さん

をもうぜんとスクリーンに沈めていきます。

水の中に、橋口ワールドの川になげこみ、喜怒哀楽を流れるように、パラレル潜航していきます。

 
川をゆくカメラワーク美しかったなぁぁ。小声でたよ。橋口監督のコメントどうりの

「飲み込めない思い」

をめぐる恋人たちが、アンサンブルにつむいでいく物語

橋口さん自主アプローチのようですね。有名俳優さんをもうあえての脇の脇で使います。

光石さんの野郎感
木野花さんの存在感
橋口組からいまや「あまちゃん」からの天然娘安藤玉恵さん、さりげない舌打ち役公務員さんも必見ですよ!!
橋口組の山中崇さんも出てましたね。

あくまでもこれらの方々は、裏で、脇です、引き立て役です。

主役の3人さんは、すべてワークショップからジャンピング主演。ですが、どの方も必見です。

圧倒的な弾丸となり打ち震える、この野郎主役の篠原さん。必見!!

いやーー豆腐に鮭フレークかけて食べるところに、すぐシンクロした。豆腐にマヨネーズもあるなーー、私はね。

本作の爆発的飲み込めない日常をいきています。本作の裏主役クロダさん、超必見です。黒田さんは、園子温「地獄でなぜ悪い」でも強烈なだめだし役で私、強烈に記憶した方で。今回、激しくもってかれました。

そして恋人たちに相応しい池田さんの弁護する人

そしてそして一番のこの方!!!若干「森三中大島さん」に似ている、主婦の成嶋さんのラインは、すごいですよ、必見。

橋口監督のキーワード、今回も「船」や「みず」「同性愛」が出てきます。船「ハッシュ」でもでたけど、監督好きなんですね船。

三人のちいさき恋といらだちと物と絶望的な川の水に橋口カッツに我々は、

ながされて、おどされ、はっとさせられ、おいてけぼりにされ、またひろわれ涙します。

かかえきれない思いを

感じたくない思いを絶望的に背負いながらも生きる

恋人たち

橋口監督のかわの水に今回もしょっぱさとあまさとけだるい怒りをもらいながらも

素晴らしいカウンターパンチをあびさせられて
気持ちよくウインドをあとにしました。



さて
橋口監督の流れゆくものとみずと人たち

私の2015年劇場日本映画ベストテンにランクインです。素晴らしかった!!!もしかすると橋口監督の近年のエポックメイキングかもしれないです!!!

ぜひ劇場でこの川にのってください!どーも強烈にお勧めします。

たぶんだろう、追記
あの、背中の医者役って もしかして橋口監督ですかね!!!なんかそんな感じにみえたんだよなぁ、。

5日鑑賞、6日ブログ投稿記事編集。
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