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恋人たちのobaoのレビュー・感想・評価

恋人たち(2015年製作の映画)
4.0
@テアトル梅田
ジリジリと胸を締め付けられました…彼の心からの叫びに涙しました…面白かったのですが…映画として、巧いのです。。。巧過ぎるのです。纏まりすぎて…内容的にもっと荒々しさが欲しかったです。

(…などと、すいません。分かったようなことを書いてしまいました。)

妻を通り魔に殺された男。夫と義母と何もない暮らしを送る従順で隙だらけの主婦。ドライの鎧を纏う同性愛者の弁護士…生きにくい現代を不器用なりに一生懸命に生きようとする彼等からすべての人たちの生きにくさをあぶり出していく社会ドラマ。

重い中にもあまりに人間臭くコミカルにも見える演出は巧みさが勝り、光石研、木野花、リリー・フランキー、安藤玉恵が脇を固める安定感。これは、もしかして喜劇なのかも…と、思ったりしました。しかし、光が見えたような気がする展開も、実は生き続けなければならないという足枷を嵌められた、すごく残酷なもののような気がします。