絶望が詰まってるけど、優しさも詰まってる。ずっと救われない展開が続くが、ラストのアツシの表情と、エンドロールで救われる。
主要人物が無名の俳優さんたちだから、凄くリアルで生々しく、ドキュメンタリーと錯覚するほどだった。
有名どころだと、光石研のイカれたオッサン、良かった。
救われない中で、アツシの職場の先輩の言葉がいちいち響いてくる。
シンプルな言葉の中に、絶望を経験した人じゃないと出てきようのない優しさがあって、「ああ、こういう人が、救われない人たち全員の側にいてくれたらいいなぁ」と心から願った。