なんて現実的なリアルな作品なんだろう。
『恋人たち』って題名だけならば、どんなに
綺麗な、悲しみもあるかもしれない内容を
雰囲気良い男女が演じているのか‥?
そのように思っていた、が、良い意味で裏切
られてしまった。
オーディションで選ばれた無名俳優さんたち
何名かがオムニバスで主役を務めている。
みなさん、素晴らしい演技で、反対にすごく
新鮮にも感じた。
生きていく中で感じたことある痛みや悲しみを
知ってる者は喜びは誰よりも知っている。
人って、友達って、いったい何?
人の不幸に近寄らない人、寄り添ってくれる人
いろいろな人間で溢れているが、人との繋がり
の儚さや、温かさが自然な表現で描かれている
のがとても好きだ。
作品の中、通り魔事件で妻を亡くし、立ち直れ
ない夫、平和ボケしてるよな恵まれてる私たち
が住む国なんだけど、冷たさ、住みにくさを体
で感じてしまう、右に行けばいいのか?
左に行けばいいのか?
暗闇で見えなかった道が微かな光で照らされた
とき‥
人って這い上がれる力を持っている。
いろいろな迷いや後悔があっても後ろに下がる
んじゃなくて、前に歩くこと、過去は変えられ
ない、未来は自分しだいだということを改めて
学べました。
オーディションで選ばれた無名の俳優さんたち
を
リリーフランキー
光石研
安藤玉恵(”深夜食堂”のストリッパーマリリン)
など有名俳優さんたちが脇を固めている素晴ら
しい作品でした。