フッカー

仁義なき戦いのフッカーのレビュー・感想・評価

仁義なき戦い(1973年製作の映画)
4.0
親に勧められフォロワーさんにもおすすめされた縁のある作品。
実際に起きた広島抗争を題材とした本が原作の作品と聞いた覚えがある。

これは勢いが凄いわ
冒頭、戦後闇市での荒れ具合が白黒写真で映し出される。
ヤクザが社会と密接に関わっているのが随所に描かれる。
泥沼の状況の中、信じられるのは己の力のみ!!

流血が凄まじいこと
刀で腕をスパッと切り落としたときの激しい血の出方に驚いた。あっといまに人の命がとられていく

主人公昌三を演じるのは菅原文太!! 彼が文太さんですか!
目の力が前面に押し出ていていいね(ノ´∀`*)

そして繰り広げられていく本当に「仁義なき」戦い。
自分がマフィア映画が好きなのは、組織の中での個人の思いや信念・在り方が強く描かれているからなんですが、
彼らはほとんど信念なんぞない。

担ぐ神輿がどういう人物かよく見極めないと、悲惨だわ。
親分と子分の義理人情は期待してはいけない。策略・陰謀の数々と駒のように扱われる組員。
その中で必死に生きる姿。

親分の小賢しさと薄情さ、そして肝っ玉の小ささが、
昌三(文ちゃん笑)の人情の厚さを逆に際立たせる。

怒濤の勢いで進んでいく物語。
90分があっという間だった。
人間味溢れるよい男も死ぬときはあっけない、そんな極道の世界がもの哀しい。

最後の葬式がすげえかっこいい!!!(ノ´∀`*)
文ちゃん最高にギラギラしてるぜ!!
強く太く己の力で生きろ!!