りな

独裁者と小さな孫のりなのレビュー・感想・評価

独裁者と小さな孫(2014年製作の映画)
3.5
以前友だちからおすすめされてたけど、TSUTAYAで見つけられなくて…😔ガッカリ
ところが、
U-NEXT見放題で発見して…🤗ヤッタ!
てことで、早速鑑賞👀

題名通り
架空の国(東ヨーロッパっぽい??)の独裁者のお話。

彼は、冷徹かつ残酷な人間。
反政府活動を起こす者は、たとえそれがまだ少年であっても、容赦なく処刑する。
そうしないと、いつかその少年が大人になった時、自分が殺られるから。
そうやって、ことごとく国民を弾圧してきたが、ついにクーデターが起こる。

彼はその時たまたま一緒にいた幼い孫と2人っきりで国外逃亡しようとする。
その行程が描かれたとても重いロードムービー。

クーデターが起こるということは、彼は間違いなく良き指導者ではない。
国民は貧しさに疲れ果て、軍は腐敗し、略奪すら横行している。

独裁者は、逃げながら自分の国の惨状を目の当たりにして、彼の内面が少しずつ変わっていく(ほんとに少しずつだけど…)

そういった彼の心情の変化と
孫に対する優しいおじいちゃんの表情を観ているうちに、
たくさんの国民を処刑してきた独裁者と分かっていても、
どうか見つからないで欲しいって願い始めた自分に戸惑う。

ロードムービーは大好きだけど、
これは、めちゃめちゃ重いロードムービーでした😨
でも、見始めたらラストまで目が離せなくなる。
独裁者とその幼い孫の運命は…
ラストの余韻も素晴らしかった。
りな

りな