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独裁者と小さな孫のRIOのレビュー・感想・評価

独裁者と小さな孫(2014年製作の映画)
4.0
一夜にして権力を奪われた独裁者
孫が離れたくないと2人で逃げる

自らの圧政が国民を苦しめていたことが
自分の身に及ぶという怖さ
暴力による安全と支配力を浮き彫りにする
誰でもどんなに小さくても力を手にしたら
独裁者となるのか

グルジア音楽や意外と上手かった独裁者のギター
暴力と憎しみの連鎖がどうしたら良いのか
孫には可愛らしさしかない
それがまた暴力の恐ろしさを感じさせる

独裁と革命のサークル
見てみない振りをして沈黙する
花嫁がレイプされても沈黙し
日本では法律を変えられても沈黙する

国民は黙っている
なぜ黙っているのか
人間は殺し合うために生まれて
来たのではない

過去にイランから亡命していた
モフセン・マフマルバフ監督が
今の日本へ向けた言葉を長いんですが載せました

日本の今の現状として政府は間違った法案を通したのかもしれない
それを許したのは国民だと思います
要するに人々は沈黙すると希望を失っていく
そうするとそういう法案を通すんですね
我々から見ると70年間日本というのは戦争に
一切参加しなかった国
私達が知っている日本というのは素晴らしい映画と文化を持っていて
テクノロジーが凄い国である
これからの日本は一体どうなるのでしょう
どこかの国が人を殺している戦争に巻き込まれている
自分達の土地ではなくて外で戦争をやる
そういう国になるのを何故日本人は許すのか
今みんなは沈黙している
しかし気が付いた頃にはもう手遅れになっているかもしれない
気が付いたらもう暴力の道しかなくなっているかもしれない
政府がすることの責任は必ず国民にあると思います
そういう意味で
映画を今 日本のみなさんに見て頂きたい
要するに責任は全ての人々に私達にもあるということを
今知ってほしいのです
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