matsu

独裁者と小さな孫のmatsuのレビュー・感想・評価

独裁者と小さな孫(2014年製作の映画)
4.2
2014年ジョージア、イギリス、フランス、ドイツ合作映画

モフセン・マフマルバフ監督作品
(先日鑑賞したアフガニスタンの惨状を描いた映画「カンダハール」の監督)

「カンダハール」もそうだったが、非常に興味深い内容



※ネタバレ含みます

ヨーロッパの架空の専制国家において反政府軍によるクーデタ一が起こる

独裁者である大統領に懸賞金がかけられる

大統領が国民全体から追われるストーリー(あちこちで厳しい検問あり)

銃で脅して庶民から服を奪い取り(自分の分と孫の分)、かつらを被り変装して逃げまくる大統領

彼は国民の生活を顧みずに自分たち大統領一家が潤う事だけを考えてきた独裁者

気に入らなければ庶民を簡単に処刑してきた独裁者

国民が飢えて貧しくとも決して手を差し伸べる事をしてこなかった独裁者

彼は捕まったら確実に処刑される運命

(国全体が無法地帯と化す、強者は弱者から食料や金品を容赦なく奪い去る、軍人たちが若い女性に性暴行を行う)

終盤まで上手い具合に逃げ隠れていたがある事をきっかけに大統領だとバレる

大統領と小さな孫を殺気立った大勢の市民や反政府軍の軍人たちが取り囲み…


※ロシアの現大統領がちょうどこの作品に出てくる大統領と重なる

※歴史的に見て私腹を肥やした独裁者たち(リビアのカダフィ大佐やルーマニアのチャウシェスク大統領など)は悲惨な死に方をしている

※ロシア国民やウクライナ国民がいくら死んでも何とも思っていない独裁者プー○ン大統領もこの作品のような運命を辿るのだろうか……(辿ってほしい)
matsu

matsu