独裁者と小さな孫の作品情報・感想・評価

独裁者と小さな孫2014年製作の映画)

The President

上映日:2015年12月12日

製作国:

上映時間:105分

3.7

あらすじ

独裁政権に支配される国。ある日、クーデターが起こり、老いた独裁者は幼い孫と共に逃亡を余儀なくされる。彼は、多くの罪なき国民を政権維持のために処刑してきた冷酷な男だった。変装で素性を隠しながら、独裁者と孫は海を目指す。二人が逃亡の旅で目の当たりにする驚きの光景とは・・・。絶望が希望か。自らの過去の罪に追われる独裁者と孫の衝撃的な結末とはー。

「独裁者と小さな孫」に投稿された感想・評価

踊る猫

踊る猫の感想・評価

4.4
「とある国」が舞台となっている。つまり世界の何処にある国なのかハッキリしない。そういう抽象的な設定だからかこの話はリアリティがない。良い意味で言えば寓話的で、つまり私たちにも当てはまり得る教訓を引き出せる話なのだけれど、悪く言えば話にあまりにも現実味がないせいでこの話から「切実な」革命の悲惨さを読み取れるかという説得力に欠けるきらいがある。そのあたりをもちろん監督も見越した上で作った映画なのだろうが、賛否が割れる作品ではあろう。マリアとの「孫」との華やかなダンスシーンやレジスタンスの悲壮さ、内戦で苦しむ難民の壮絶さも前述した「寓話的」な話であるからなのかやはり「教訓」として「独裁政権への反抗も新たなる『強権的な悪』を生み出し得る」という結論に堕してしまい、でもそう簡単に読み取っても良いものなのか考え込んでしまう。なにを読み取るか、なかなか単純そうで豊富なテーマが盛り込まれていることからこの点数に。
佳織

佳織の感想・評価

3.8
重たい…でも目が離せない…
気づけば涙…。
いろいろな感情が入り混じって考えさせられた。
見方を変えたら変えただけ捉え方が変わる。
こんなご時世、見ようよ偉いさんたち。
心温まる映画かと思ったらその正反対のシビアで救いの無い話だった。なんとなくライフイズビューティフル(嫌いです)みたいな映画をイメージしていたら、独裁者がクーデターで逃亡者になりどん底に堕ちて初めて国民と自分の姿を知る。それが非道の限りを尽くした老大統領と純粋な孫の視点というのが対比として面白い。テロで拷問を受けた政治犯と大統領が向き合い始めて本当の大統領になったシーンが感動的だ。孫の少年は本当に可愛く、老大統領や政治犯、民衆を含めた役者が皆リアルで素晴らしい。
TKUCSY

TKUCSYの感想・評価

4.8
これは傑作です。

革命が起こり逃亡者となったとある独裁国家の大統領と孫。

ギターの音色に合わせて踊る孫はなんとも可愛く、お爺ちゃんと孫の時たま見せる微笑ましいシーンに癒される。

逃亡中幾度となく、はらはらさせられます。今まで何人もの家族を苦しめてきた独裁者だけど、どうしても逃げ切ってほしいと懇願せずにはいられなかった。

復讐は繰り返す。大統領が死んでも争いは続く。だから踊らせよう。と言った男が救い。

世界平和を願う。
考えさせられた。悲しい
母が号泣してました。
nekop

nekopの感想・評価

3.7
字幕

老いも若きも男も女も
富める者も貧しき者も
楽を嗜むこと…
芸は身を助く。

ていう内容ちゃうけど
久しぶりにすげー映画観た。
「踊らせろ」は含みに満ちていて新鮮でよかったのだが、全体を振り返ってみると横暴な独裁者が自分のしてきたことを見つめなおす以上でも以下でもない、という感じの物語だった。個別に言えば、序盤の車中での二人の娘の喧嘩、暴動のなか車で逃げるシーン、歩けない脱獄者を背負って村を目指すシーンがよかった。
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