まほ

レジェンド 狂気の美学のまほのレビュー・感想・評価

レジェンド 狂気の美学(2015年製作の映画)
3.0
トム・ハーディの1人2役。

演じる役柄は互いに対照的な双子で
1人はナイトクラブを経営し、
女には優しいカリスマ性を持つレジー。
もう1人は短気ですぐ手を出す
暴れ者で同性愛者のロン。

でも、対照的な性格に見えて
やはり血が繋がってる部分で
兄弟を見捨てられないところや
根本的な考えが同じなところが
とても分かりやすくて
トムハこういう演技できるんだなぁと
トムハの演技力に惚れ惚れ。

ロンの恋人役にタロンくんだったり
レジーと同じ商売人が
デヴィッド・シューリスだったり
警察に捕まって暴れまわる
ノンクレジットのポール・ベタニーだったりと
その他のキャストも英国を代表する
俳優ばかりであ、凄いってなった。
アナイリン・バーナード出ていると
聞いてたけど見つからないというか
どこにいるんだ?ギブソン!

でも、ちょっとこの映画で
ああトムハやっぱ怖いってなる部分も。
レジーの恋人のフランシスが
シャワー浴びようとしてる時に
無理矢理引っ張って足から引きずって
ベッドに連れ込んで暴力振るうシーンは
嘘だろ………と目を瞑りたくなる。
演技が上手すぎるが故に
それを本気ではないんだろうけど
めっちゃ怖いってなる。
あのシーン一種のトラウマになりそう。

優しい部分を見せつつもやはり
どんなに出来の悪い自分の兄弟のことを
周りからつべこべ言われると
血の繫がっている者だからこそ
理解できる部分がたくさんあるわけで
お前らに分かってたまるかという
レジーの感情が色濃く描写されてる本作。

とにかく花束持って両手広げて
玄関で恋人を待つ
あの優しいレジーは何処へってなる
悲しさがもう切ない。
まほ

まほ