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特捜部Q 檻の中の女のcoroのレビュー・感想・評価

特捜部Q 檻の中の女(2013年製作の映画)
3.8
捜査に失敗し窓際部署(特捜部Q)に左遷されたカール。どんな時でも前向き(と言うよりも直情的)な彼は、膨大な資料の中から5年前に起きた女性議員ミレーデ失踪事件のファイルを手にし、再捜査を始めていく。

すべてはここから始まったんだと思うともうそれだけで充分感慨深いというのに、彼をここまで突き動かしているルーツに触れる。悲しみを抱きすくめ、その深遠なる世界に身を任せながら彼と共に後を追う。










以下ネタバレ

理不尽な罪と罰が交わる瞬間の白と赤とのコントラストが美しくて、切なくて、心が濡れる。でも、やがて目覚めた彼女(ミレーデ)の、穏やかな瞳の真ん中にうっすらと映るふたりの天使(カールとアサド)が、濡れた心を優しく拭ってくれる。

檻の中の強靭な精神力に嘆美し、今なお寝たきりの心優しき相棒に心を傾けながら、エンドロールの余韻に浸る。

なんてステキな無言
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