フェルメールの謎 ~ティムの名画再現プロジェクト~の作品情報・感想・評価

「フェルメールの謎 ~ティムの名画再現プロジェクト~」に投稿された感想・評価

A friend of mine recommend it after I watched a movie called” A Real Vermeer”. Interestingly enough, Tim is an inventor so it’s a possibility to fail to all projects. Great work, Tim.
絵画系ドキュメンタリーの中でもかなり面白い作品でした!

写真が開発される150年も前に、フェルメールはどのようにして写実的な絵画を描くことができたのか。絵画知識の無いティム・ジェニソンがフェルメールの謎に迫る。

絵というよりは、写真のように、その場面を切り取ったように見えるフェルメールの絵画。ティムは絵描きではないが、昔から機械いじりが好きで、その技術は多岐に渡ります。
そんなティムが興味を持ったのが、なぜ昔の画家はこんな写実的な絵を描くことができたのかということ。
彼は、その絵画は画家の技術ではなく、当時何かしらの道具や機械を使って描いたのではないかという仮説を立て調査を進める。

フェルメールと同じ絵を描くために、同じ部屋から同じ小物まで用意するという執念がすさまじい。後半はひたすらティムがフェルメールの絵画を制作するのですが、段々と仕上がっていく絵がそっくりで驚き。
特に光の質感が似ていますね。

当時、カメラより前に、紙に情景を移すような技術が開発されていたとしたら、現代に残っていてもおかしくないとは思いますが、何か道具を使っていると周囲に思われると不都合だったから残らなかったんでしょうね。

これの検証が本当だったとすれば、フェルメールは職人気質で努力家だったのかも。
フェルメールへの印象は『真珠の耳飾りの少女』を見た後と比べかなり変わりました。
光を描いた画家、ヨハネス・フェルメールの謎を追ったドキュメンタリー映画。

最高に面白い!

どうしてフェルメールは、350年前の時代に写真に収めたような写実的な絵が描けたのか? その絵画史上最大の謎を解き明かそうとする、アメリカ在住の発明家ティム。彼はフェルメールがどうして写実的な絵を描けたのかを考え続け、一つの答えを導き出します。

飽くなき探究心と言うのか、男の浪漫と言うのか、フェルメールに取り憑かれた男は、視覚と脳の働き方の仕組みや、当時使われていたであろう絵の具の顔料のことも勉強しながら、自分の考えを立証しようと、自らフェルメールの絵を描くことにチャレンジします。その期間、1825日。途方も無い時間を費やします。

きっとこの映画を観たらフェルメールの見方も変わってしまいます。しかしそれは、"理解を超えた天才" から"理解できる天才"へと変わるだけ、彼の絵の美しさに、何一つ疑う余地はありません。

途中、ティムが自分の理論を立証するため、デイヴィッド・ホックニーという画家に助言もらいに行くのですが、その時ホックニーは、こんな言葉を残します。

絵画は "記録"だ、多くを語っている
筆使い、色彩、陰影。これら全てが情報なんだ
玄人目から見れば、絵画は文章のように読め
素人目でも、その絵の素晴らしいさは一目瞭然だと…

それと同じようなことを、今敏監督もおっしゃってました。作り手がこだわって伝えようとする意図。たとえそれが直接的に伝えられなかったとしても、それは作品の厚みとなって、なんらかの形で伝わるものだと。

絵画であれ、映画であれ、アニメであれ、作品の向こう側には作り手が居ます。その作り手の心に触れることは、大変大きな喜びです。

それを改めて気づかせてくれた作品。フェルメールという人物像を、グッと身近に引き寄せてくれた素晴らしい作品です。

本当、ティムが挑んだ1825日間に、脱帽と感謝です。
xxx

xxxの感想・評価

4.1
飽くなき好奇心。
作者の熱意がこれほど溢れた作品も珍しい。ほんとにこれはおもしろかった!!!!!
ホックニーとの会見もなんだか嬉しかったなぁ。
YellTao

YellTaoの感想・評価

4.0
「フェルメールの絵を自分で描いてみたい!」
閃きの天才、エミー賞を受賞したこともある発明家ティム・ジェニソンの、無謀とも言えるインスピレーション。

"光と影"の表現に魅せられる資なので、めっちゃ興奮したーーー。
中学の頃、衝撃を受けた"ムービースクリーンのように輝いて見える"史上最も偉大な画家フェルメールの絵画。
350年もの間世界を魅了してきた、その謎。

それを、画家でもないティムが立証してみせた!現代の画家たちも唸らせたその出来栄え。
1825日ものティム・プロジェクトに学ぶ、発想と情熱と忍耐の大切さ。知的好奇心くすぐられっぱなしの、凝縮の80分に感動ーーー。
EmikaArai

EmikaAraiの感想・評価

4.0
めちゃくちゃ面白い。フェルメールは努力の発明家だった!
Takumi

Takumiの感想・評価

4.0
圧倒的努力の素晴らしさ!感動した!!
頭も良い富豪のティムさんが、絵の専門教育は受けていないが、フェルメールの絵を再現してしまうというドキュメンタリー。部屋の再現まで行い、費やした歳月は5年。アメリカは突飛なことをやってしまう人がいて面白い。

フェルメールの絵は下書きがない、人間の視覚的にフェルメールの絵のような光の再現は難しい、フェルメールのいくつかの作品は縮尺などが完全に一致しているなどの点から、フェルメールは光学的な技術を使って描いていたのではないかというのがティムさんの考え。実際、専門家もその可能性が高いという。

カメラオブスキュラで現実を投影し(逆さに映る)、さらに手鏡をおいて(逆さの画像をもとに戻し)、手鏡の映像と見比べつつ描くというもの。現実の画像を手元に映し、ほぼなぞっているだけなのでフェルメールの絵はほぼ写真のようになったという。

この光学装置を使えば誰でもフェルメールのような絵が描ける。なんとも衝撃的。資料が残っていないから立証は無理なようだが、結構あり得そうな話である。とにかく、ティムさんの行動力がすごい。
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