わかめ昆布

女優と詩人のわかめ昆布のレビュー・感想・評価

女優と詩人(1935年製作の映画)
3.8
よく出来た成瀬の喜劇作品。

舞台女優の妻と詩人の夫の話で、妻の方が稼ぎが良いために夫をパシリのように扱う、と云う当時の時代背景に逆行するかのような関係がまず面白い。

夫のボケボケ感と主夫っぷり。
潔いまでに図々しい友達と、ネチネチと図々しいとなりの奥さん。かなり癖が強い登場人物多めだか、全てどこか笑える部分があり憎めない。

演技練習と喧嘩の重なり合いがとても巧みで、良く思いつくな〜と感心した。
喧嘩もダイナミックでコミックのよう。サイレント感残る故にだが、トーキーなので更に言語化されていて愉快千万。

成瀬の喜劇モノは巧妙で楽しかった。
わかめ昆布

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