めちゃくちゃな設定だし、別にそれに現実味を持たせようとする様子もなくてファンタジー丸出しなんだけど、不思議とイヤな感じはしないし、最後には結構その世界観に浸ってしまっていたのは、演技や演出がしっかりしてるからだろう。
(日本語しか喋れないのに日本語を聞き取れない上野樹里とかマジで意味はわからない。)
ラストのシークエンスで、玄関先でのやり取りからの、最後には彼女が彼を見つけるというくだりも、ベタながらもココしかないという着地で、切なくて良かった。
やはり恋愛ものの基本構造は、お互いに好意があっても何らかの障害があって一緒になれない、というのがみんな心揺さぶられるわけで、だから不倫とか同性愛とか教え子と教師とかが盛り上がるんだろうね。これはそれの新たな変化球。相当なクセ球だけど笑。
主演のハン・ヒョジュさんは素敵な美人だ。韓国の女優は、自分を魅力的に見せる仕草や表情を作るのが本当にうまい人が多い。惚れてまうやろ、というやつ。
椅子職人の話なのに名前がイスさんてのは、だいぶノイズだったけども笑。