毎日、目覚めると姿が変わってしまう男ウジンは家具店でイス（ハン・ヒョジュ）と出会い恋をする。一緒の時間を過ごし、ウジンは自分の秘密を告白し付き合い始めるが、普通には過ごせない関係にイスは悩み始める。
とってもいい話で感動的。
雰囲気もすごく良かったけど、果たしてあの終わり方で良かったのか…
先に観た「エブリデイ」とかなり題材が近いんだけど、実は内容はだいぶ違っていた。
この映画の主人公は魂が他人の体を渡り歩くんじゃなく、肉体が変化するという設定だ。“元の自分”があるのは大きな違いだし、自分の肉体があるだけで救いがある。
逆に肉体がなく、始まりもないという、かなり救いのない設定は「エブリデイ」の方が興味深かった。
姿が変わる設定を活かして、子供になったり、イケメンだったり、ハゲオヤジだったり、途中の遊びはめちゃめちゃ楽しい。
そして、この映画はウジンではなく、彼と対峙するイスという女性の喜びと苦悩をじっくり描いているところに良さがある。ハン・ヒョジュも可愛いし。笑
途中、“彼は私がいないとダメ”というセリフに、うーん、この関係はやっぱり厳しいなと感じてしまった。
やはり、いくら好きになってもウジンの告白は罪じゃないかな。二人の世界が素晴らしくても、それだけじゃ生きていけないでしょー。まあ、それを言っちゃ、映画が成り立たないんだけど。
だからこそ、エンディングにはちょっと違和感があったなー。
とはいえ、見た目じゃなく内面が大切だっていうのはもちろん、普通の1日1日の貴重さを見せてくれる良作だった。
