“心で見る”
主人公・ウジンは18歳の頃から、目が覚める度に顔が変わってしまう。
そんなウジンが、ヒロインであるイスと出会い恋に落ちるお話です。
映画の中身のお話をすると、役者の皆さんの演技は本当に素晴らしくて良かったです。
特に、ハン・ヒョジュの透明感のある演技は、色んな“人”になるウジンを際立たせていたように思います。
映画のテンポも非常に良く、2時間強の時間があっという間に過ぎてしまいました。
展開は確かに想像した通りに進んで行くのですが、自然と笑みを浮かべさせてくれたり、感動するところはしっかり感動させてくれます。
何より、恋することや愛することってやっぱり素晴らしいなぁと思わせてくれます。
さて、もしも、自分の大切な人の顔が毎日変わってしまうのならどうでしょうか?
正直に答えると、僕はそれはちょっと辛いだろうなぁ、一緒にはいられないだろうなぁと思います。
だけど、そんな風に思うからこそ、この映画は僕には響いたのかもしれません。
毎日顔が変わってしまう相手を好きでいられる理由はひとつしかありません。
心です。
顔ではなく心が見えていなければならない。
「顔が変わっちゃうなんてありえないよ」と寄せ付けないのではなくて、それ程に誰かを愛せるのなら素晴らしいなぁと。
本当に好きな部分って、いつの間にか「好き」に隠れてしまうことがあるから、こう言う映画を観た時に考えたり、思い出したりも出来るのかなぁと思います。
どんなに時間が過ぎても、歳を取っても、変わらないものもあるのだと思う。
素敵な映画です。
観て良かった。